人生、どハマりするものを探すブログ

ちょっと時間があるとしてしまう事や、気になる事を書いておこうと思います。

幻想序曲「ロメオとジュリエット」(チャイコフスキー)

先日聴いていたバーンスタインの「春の祭典」「火の鳥」のCDに、チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」がカップリングされていたので、私の好きなロストロポーヴィチ指揮の演奏はどうだったかなと聴きなおし、改めて何曲か聴きなおしてみました。

バーンスタイン、ニューヨークフィルの演奏も、そつなくこなしている感じというか、すごいとは思わなかったのですが、ロストロポーヴィチ指揮、ロンドンフィルの演奏は、やはり、自分の印象には全く残らなかった演奏でした。

ロシアの荒廃した大地の真っ只中に2人しかいないような音の印象。一つ一つの音がはっきりしていて、ゆっくりしていて、なおかつ次の音がこないのです。孤独感が増し、本当にこの話は恋愛ものか?と思うような、重い流れが続きます。中盤すぎてちょっと明るくなって最後どっしりと締めるという、天上三日、底百日の流れでした。演奏時間は22分

聴きおえてからバーンスタイン、ニューヨークフィルの演奏を聴きなおしました。「第一感を大切にせよ」というPL学園の野球の教えを地でいくようなバーンスタインの演奏。各楽器が思い切り音を鳴らしながら次へ次へと話が進んでいきます。ボカーン、ボカーンと爆破を繰り広げるアメリカ映画のような良さを感じますね。ちなみに演奏時間は19分

続いてマゼールクリーヴランド管弦楽団の演奏。一つ一つの音がポーン、ポーンとコーティングされているようなソフトな感じ、明るめの音で進んでいきます。縦の線をハッキリさせてメリハリをつけている、そんな感じを受けました。バーンスタインほど派手ではないものの、クラシカルな雰囲気を維持しながら落ち着いたハンドリングで捌いていきます。曲の構成がよくわかります。これから物語が進んでいく中、冷静な部分を残しながら熱くまとめていっている、素敵な演奏でした。演奏時間19分。

あと、今日はCDがどこかいっちゃって聴きなおす事ができなかったのですが、リッカルド・シャイー指揮の幻想序曲「ロメオとジュリエット」はマゼールよりも情熱的な感じ。こちらも名演奏だった記憶があります。