春の祭典(ストラヴィンスキー)
昨日はニンテンドーDSの「PRISM(北米版)」についてでも書いてみようかなと改めて解けない面にチャレンジしたら、嵌ってしまいました。
クラシック音楽を鑑賞するために必要なことは、その時代、その場所の生活に思いをはせること、と思っています。
寒さの感じられる現在の日本ですが、この時期にクラシックについて語る最もよい題材、それはストラヴィンスキーの「春の祭典」ではないかと。「春の祭典」は大地礼讃、いけにえの二部で構成されています。
中学校の頃、冬の木の皮から美しい桜色の染料を出す話(大岡信「言葉の力」)を授業で学びましたが、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の「春」は溜めこんだ冬のエネルギーが蠢きはじめる季節、ロシアにおいてはまだかなりの寒さが感じられる時期ではないかと。その蠢きは曲中で見事に再現されています。
第二部、いけにえにおいては当時の民俗的な儀式の始まるまえの静けさから凄惨な儀式のようすなどが表現されているのでしょう。
名盤は沢山あると言われていますが、私は大学時代、他大学の先輩所有のバーンスタイン、ニューヨークフィルのCDを聴いた時に衝撃を受けました。(最初のファゴットのソロに撃ち抜かれてしまいまして。)